「EV車・PHEV車の充電設備」は?
<一般に使用する普通充電器について>
普通充電器は一般に使用されている単相200Vまたは100Vを使用します。
施設・サービスエリアなどに設置されている急速充電器より充電時間はかかりますが、設備導入費用が比較的少なく、長時間停車する住宅や会社事務所などに設置をお勧めします。普通充電器の「コンセント型」でご説明していきます。
イメージとしては、左図の様になります。
<普通充電器コンセント適用プラグ>
コンセント型で充電する場合、車載されている充電ケーブルを使用します。
充電用コンセントは、EV受電用コンセント、差込プラグとともに日本配線システム工業会で規格化されいます。
<普通充電器の設置位置について>
充電設備の設置場所は、自宅車庫や駐車場の近くが基本となります。電気自動車の車種により、充電口の位置や充電ケーブルの長さが異なります。電気自動車の仕様を確認し設置位置の検討が必要になります。
<EV・PHEVの普通充電設備の考え方>
・充電設備の回路は、分電盤から専用回路とします。
・充電設備の回路は、分電盤から漏電ブレーカ(感度電流15mA)より分岐します。
・使用電線は、今後の事を考慮し200V(30A)対応の配線φ2.6、または5.5m㎡を使用します。
・充電用コンセントの高さは90~120㎝にします。
・夜間の充電作業を考慮し充電用コンセントの近くに照明設置をご検討ください。
・充電時以外の電気盗難や電源プラグの抜き差しの安全性を高める為、盗電防止用コンセントや充電用電源スイッチの設置をご検討ください。
写真:Panasonic 電設資材総合カタログ2016-2018_P405,P412参照。