寒い季節です。風呂に入ろうと服を脱ぐ時にいつも思います。
寒いと。
風呂に浸かり脱衣所の灯りを見ながら風呂からあがると寒いだろなと考えます。
最近ではヒートショック(※1)の事もメディアで取り上げられているので翌日に小型のストーブを脱衣所に運びます。
洗面台にコンセントはありますが高い所にコンセントがある為にストーブの電源線が挿せません。
冬になると繰り返しになっていませんか。
ヒートショック対策がメディアに取り上げられてから脱衣所の暖房対策の工事が増えてます。
そこで、脱衣所の暖房器具は何が良いのか考えてみました。
(※1:急激な温度変化により身体が受ける影響。
身体が温度変化により血圧が急変し脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす可能性の事を言います。)
一般的な4機種で良し悪しを考えて見ましょう。
1.熱線ヒーター(ハロゲンヒーター含む)
脱衣所の暖房には向いてないと思います。
消費電力が高い割に熱源が照らされている箇所のみ暖かく、脱衣所が温まるには時間がかかります。
また、衣類やタオルでの火災の注意が必要です。電気代は切替によって決まりますが、最大の1200Wを想定します。
2.ファンヒーター(小型のタンク容量5L)
脱衣所の暖房には優れていると思います。
一酸化炭素が発生するため脱衣所の退室の際は換気が必要となります。
ファンヒーターを床に置く必要と給油の手間、火災の注意が必要です。
電気代は点火時の最大電力は含まず燃焼時(130W)のみで灯油代も電気代として加算します。
3.エアコン(6畳用)
脱衣所の暖房には優れていますが、工事が必要になり屋外に室外機の設置が必要です。
壁設置になりますので脱衣所を手狭にすることは有りません。
除湿機能はありますが、脱衣所での部屋干しには向いていません。
電気代は低温暖房能力(※2)2900Wの1h+暖房消費電力470Wの1hで計算します。
(※2:温度2℃と感知した場合にエアコンが急速に暖房する機能です。
機種によっては感知温度と消費電力に違いがあります。)
4.脱衣所暖房衣類乾燥機(セラミックファン)
脱衣所の暖房には優れていますが、工事が必要になります。
壁設置になりますので脱衣所を手狭にする事は有りません。乾燥機能が有り脱衣所で部屋干しが出来る様になります。
電気代は暖房1200Wの1h+通常暖房500Wの1hで計算します。
○各機種の電気代
{使用時間は2h、1kWh=25円。冬場12月~2月までの(31日+31日+28日をたして)90日使用したと仮定。}
1.熱線ヒーター
一日当たりの電気代:1200W/1000Wh×25円×2h=60円
3ヶ月分の電気代:60円×90日=5,400円
1ヶ月平均の電気代:5,400円/3ヶ月=1,800円
2.ファンヒーター
一日当たり電気代:130W/1000Wh×25円×2h=6.5円
灯油18ℓ=1,600円、1ℓで約3時間燃焼、常時燃焼使用で18ℓ≒50h使用出来ると仮定。
1hの灯油代は、1,600円/50h=32円とします。
灯油代と電気代を合わせて、6.5円+32円=38.5円を一日当たりの電気代とします。
3ヶ月分の電気代:38.5円×90日=3,465円
1ヶ月平均の電気代:3,465円/3ヶ月=1,155円
3.エアコン(6畳用)
低温暖房能力2900W/1000Wh×25円=72.5円 暖房消費電力 470W/1000Wh×25円=11.75円
一日当たり電気代:72.5円+11.75円=84.25円
3ヶ月分の電気代:84.25円×90日≒7,582円
1ヶ月平均の電気代:7,582.5円/3ヶ月≒2,527円
4.脱衣所暖房衣類乾燥機(セラミックファン)
暖房1200W/1000W×25円=30円 通常暖房500W/1000W×25円=12.5円
一日当たり電気代:30円+12.5円=42.5円
3ヶ月分の電気代:42.5円×90日=3,825円
1ヶ月平均の電気代:3,825円/3ヶ月=1,275円
上記の4機種の電気代・手間などを考えると、脱衣所暖房衣類乾燥機(セラミックファン)が良いように思います。
ご自宅の脱衣所って快適ですか。